Friday, 18/4/2025 | 12:27 UTC+0

不動産と社会

不動産は購入するのが得か賃貸のままが得か

人生で何回か経験することになる、不動産を選択する際には、当然ですが、購入するか賃貸かでその基準は大きく異なります。

どちらの選択が有利というのは経済状況やライフプランによって大きく異なりますが、住宅ローンを組む際にはこうした比較が大切になります。つまり今のまま不動産を賃貸で済ますのか、ローンを組んで持ち家にするのかという選択です。この選択肢は結婚や子育てが一段落した30代前半特有の疑問で、実際に住宅ローンを組む方の多くがこの世代です。

とはいえ、場合によっては自己所有の家よりも賃貸で借り続けた方が、最終的に得だという事があります。
多くの持ち家派の方は、自分の物にならない物件に長期的にお金を垂れ流し続けるのはバカバカしいという意見を主張します。そこでローンを組んででも子供に財産として残せる持ち家を買います。しかし持ち家には、賃貸にはない様々なリスクが存在します。

第一に金利の上昇リスクです。低金利の世の中であっても、今後同じ状態が何十年も続く根拠はありません。

住宅ローンは、何十年という長い見立てを元に計画を立てるのが一般的なので、こうしたリスクはあって当たり前と思って組むべきです。実際はそのように計画的な利用のみではありません。金利が1パーセント上昇するだけで、最終的な支払総額は100万円単位で変わってきます。よって、月々の負担額も数万円単位で上昇するのですが、ちょうどその時期に子供の進学や減給などが重なるようであれば、途端に支払いが厳しくなります。

実際こうした思わぬ負担の増大から住宅ローンの支払いが滞り、結果的に家を売却してしまう方が大勢いらっしゃいます。

こういったリスクを十分考慮した上で、不動産を選ぶ際には、持ち家か賃貸かを決断する必要があります。もちろん、持ち家には賃貸にはない満足感や内装や外装の自由度など数多くのメリットがある事は確実です。しかし、住宅ローンやその他の負担も十分考慮した上で決定して下さい。

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